1日の食事は何回が理想的か?

最近では1日1食がブームのようであるが、我々のライフスタイルの基本型は1日3食である。一方、文化が異なる海外では1日4、5食の国もある。

 

1日3食たべますか? | ガールズちゃんねる - Girls Channel -

 

 

日本人における1日3食の歴史は浅い。たかだか江戸時代から始まった、いってみれば新しいライフスタイルにすぎない。戦国時代に戦いに明け暮れる武士たちが、体力をつけるため1日3回食事を取っていた生活習慣が、徐々に庶民にも浸透したものと言われているが、江戸時代に照明用の菜種油が広く出回るようになり、夜も出歩いたりして起きている時間が長くなったことも影響しているようだ。

 

われわれは生まれたときから1日3食で生活してきたため、大半の人がこれが正しい食習慣だと信じ込み、基本的にそれを疑ってはいない。。

 

でもよく考えて見ると、朝からおなかをすかせているのはせいぜい小、中学生までで、その年齢を過ぎた私たちが朝食をとるという行為は、体の要求から強く来るものと言うよりは、「朝食をとらないと体に悪い」という強迫観念と、幼児期からの習慣であるため朝になると条件反射で朝食を食べたくなっているだけのようにも思える。

 

現在は過食で病気になる人が多い。メタボリックシンドローム高脂血症などになる人の多くが栄養過剰者。おなかいっぱい食べられるようになったのは最近で、人類の歴史は飢餓の歴史でもあり、遺伝子の観点から言うと空腹の方が体に慣れている。現に日本では江戸時代に入るまで1日2食であり、西洋でも同様に19世紀初め頃までは1日2食であったという。

 

巷にはダイエットに関する書籍・テレビ番組が溢れていること、中高年は健康診断に行けばメタボリックシンドロームの関する注意換気をされることからもわかるように、多くの現代人は栄養過剰と言える。

 

 兵庫県神戸市灘区 医療法人社団 竹内内科・循環器科 健康教室 六甲 ...

 

したがって、「1日に何回食べたか」ではなく、「1日総合して、どのようなものをどのくらい食べたか」が最も重要な点であり、「理想的な朝食」「理想的な3食」などの概念を特に持つ必要はないのではないか。1日トータルで、「食べ過ぎ」なければ良いのではないでしょうか。

 

片や、1日1食をはじめとした極端な食事制限で注意しなければならないのは、空腹時間が長ければ長いほど筋肉の分解が進みやすくなること。空腹時間が長いと、綺麗な身体を支える筋肉を維持できなくなり、代謝を落として寧ろ太りやすい身体に向かってしまうためである。

 

よって、食事回数に拘らずに、おなかが空いて『グーッ』と鳴ったら食事を取るのが一番なように思われる。人間は危機的な環境になると生命力がわく。空腹でおなかが鳴っているときは若返り遺伝子が増量し、長寿ホルモンが分泌され、肌つやも良くなるようだ。